NC VIEW Neo機能概要

NC VIEW Neo

NCVIEW Neoは、NCVIEWシリーズの中で最も高性能な同時5軸・複合・5面加工対応のソリッドシミュレータです。
工具形状、工具軌跡、ワークの切削形状を確認できます。本体(基本モジュール)にオプションを追加して機能を拡張できます。
3軸ミリング・割出および同時5軸加工・ 門形機での5面加工・傾斜面加工や工具先端点制御による加工のシミュレーションが可能です。
また旋削オプションの追加によって旋盤・複合加工対応も可能なため、様々な工作機械の切削シミュレーションをNCVIEW Neo1つで実現できます。

標準機能

 検証・表示

  • 最大6画面ビューウィンドウ分割
  • 種類別軌跡表示
    (工具、座標系、固定サイクル等)
  • 2次元図面比較
  • プログラム番号一覧、頭出し実行
  • 任意ブロックから実行
  • シミュレーション停止条件選択
  • 任意ブロックにブレークポイント設置
  • オプショナルスキップ、M00/M01停止
  • ワーク・軌跡仮想断面表示
  • NCデータと工具軌跡の相互リンク  等

 レポート出力

  • 工程表の自動作成

    全工程をシミュレーション前に確認可能
    ・ 使用工具番号、寸法情報
    ・ 補正、回転数、送り速度
    ・ 早送り、切削距離
    ・ 加工時間
    ・ Z最小

  • 工具切削履歴レポート
  • 軌跡やワークのピックによる
    加工情報レポート
  • 工具軌跡DXF出力
  • 穴加工レポート  等

 アラーム検出

  • NCデータのフォーマット不正検出
  • 円弧の始終点半径不一致検出
  • サブプロ深さ制限チェック
  • 径補正中の切り込み過ぎ検出
  • 径補正中の平面切り替え不正検出
  • 径補正の円弧スタートアップ不正検出
  • タップ加工時の下穴あけ漏れ
    深さチェック
  • ランピング加工時の最大角度越え
  • ノーズR補正中の不正検出  等



穴加工チェック・穴加工位置検証

見逃しやすい穴あけ漏れなどの加工ミスを、自動的に一括検証する機能です。
穴加工情報をレポート出力できるほか、図面(DXFデータ)を重ねて穴位置ズレも検証できます。


オプション機能

旋削

通常の􏚳軸旋盤だけでなく、立形旋盤や複合旋盤の切削シミュレーションを実現します。
仮想刃先の加工でノーズR補正に対応します。工具ホルダ干渉チェック(オプション)追加で回転中のワーク突起部やチャック爪などとの 干渉チェックも行えます。




工具・ホルダ干渉チェック

機械加工で最も回避すべき干渉トラブルを検証できる機能です。 工具・ホルダに対するワーク・治具との干渉を精密にチェックし原因を特定できるため、事故を未然に防ぐことができます。




モデル比較

切削後モデルと製品モデル(STLデータ)を3Dで重ねて比較し、削り過ぎや削り残しがないかを視覚的に検証できる機能です。
検出された切削箇所をクリックすることで、該当するNCデータブロックや使用された工具番号と工具姿勢、フィレットRといった詳細情報も確認できます。




拡張測定

モデルの寸法を正確かつ簡単に測定できるようになる機能です。
モデルの厚みや空間距離(溝やポケットなどのスペース)を、1クリックで面直方向に測定できるようになります。




工具長最適化

ワークだけでなく治具まで考慮して、工具ホルダが干渉しないギリギリの突き出し量(工具長)をレポート出力し、算出結果を工具設定ファイルに適用できます。
工具のたわみやブレによる加工精度低下を改善します。




複数ファイル自動運転

シミュレーションを自動的に連続処理する作業効率化機能です。
検証したいデータが多数ある場合などで人間の手による作業工数を削減できます。あらかじめ設定しておいた順番に沿って、シミュレーションを自動実行し手動操作を省略できます。




切削負荷解析

工具毎の切削体積をグラフで表示し、切削量異常を発見できます。
グラフをピックすることで、該当NCブロックや工具軌跡を特定できます。例えば、切削量が一定で推移する仕上げ加工 においてグラフのどこかが突出した場合、前工程での削り残し等の原因究明に役立ちます。




マクロデバッガ

NCマクロプログラムのシミュレーション及び効率的なデバッグ環境を実現します。
マクロを使用した工具交換やタッチプローブ計測等も、動作を確認しながら検証できます。

・ G/Mコードによるマクロ呼出し
・ ネスト状態 変数値の参照 各種変数一覧
・ IF文等や変数を用いた演算処理 など




機械構造物シミュレーション

スピンドル・テーブル・センサー・軸受けなどの機械構造物を3Dモデルで定義し、実加工と同様な加工シミュレーションが可能になる機能です。
各軸のストロークオーバーや機械構造物間の干渉をチェックできるため、動作検証や機械加工トレーニングといった様々な場面に活用できます。




3次元図面重ね合わせ

図面をワークに貼り合わせるかのように立体的に配置して比較し、異形状や穴位置ズレを確認できる機能です。
切削したワークを3Dモデルではなく図面との比較で見たいケースなどに役立ちます。




動作環境


対応OSWindows 10 64bit / Windows11
CPUIntel Core i7 (推奨)
メモリ16GB 以上(64 ビット)、2GB 以上(32 ビット)(推奨)
ディスプレイ NVIDIA 社製 (推奨)