LanTanLT330機能概要

LanTanLT330

LanTan LT330はデータサーバ機能を持たないNC工作機と接続し、大容量プログラムデータの高速DNC転送やNC制御機のメモリの入出力を行う小型、簡単操作、低価格が特徴のDNCデータサーバです。
単体でUSBメモリを使ったNCデータ転送装置としてもご利用いただけます。データディスクには、電源を切ってもデータを保持するフラッシュディスクを採用しています。



特徴

USBメモリ/LAN対応のNCデータ入出力機として

LT330はデータサーバ機能を持たないNC工作機と接続し、大容量プログラムデータの高速DNC転送やNC制御機のメモリの入出力を行う小型、簡単操作、低価格が特徴のDNCデータサーバです。単体でUSBメモリを使ったNCデータ入出力機としてもご利用いただけます。



USBフラッシュメモリに対応

部品や金型の製造現場で行われるプレート材への加工、そこでは非常に多くのポケットや平面部、輪郭、穴あけなどに対応できる加工能力が要求されま す。そのために用意された数々のインテリジェントなメカニズムが、たとえば、ポケットや穴などのフィーチャーを自動的に認識する機能により、プログラミング時間のさらなる短縮を実現します。



FTPサーバ/ファイル共有機能


<FTP接続>

FTPサーバ機能やファイル共有機能を標準で装備していますので、CAD/CAMシステムなどで作成されたNCプログラムをLAN経由で高速転送し、内部のフラッシュディスクに保存することができます。



NCデータコピーガード機能(Version7.1)

CAMソフトで作成されたGコードのNCデータを、LT330専用のアプリケーションを通して暗号化します。暗号化時に復元キーワードを設定します。LT330本体にもパラメータで個々に復元キーワードを設定し、暗号化されたデータはキーワードが一致するLT330本体でのみ復元され、加工データとして使用することができます。また、NCデータの暗号化時には、元データ削除実行有無のダイアログが表示されます。暗号化と同時に元データを削除しておくことで、NCデータの流出をさらに防止します。





メール送信機能(Version7.1)

LT330にあらかじめ設定を行っておくことで、指定したイベント発生時(データ送信の開始、終了、接点入力)にメールでお知らせします。長時間のデータ転送中や、DNC運転での長時間加工中に、離れた場所で作業していても加工終了を知らせてくれます。POP before SMTPとSMTP認証に対応しています。 ※DNC運転の加工終了とLT330のデータ送信終了は同時ではありません。加工内容によって時間差は異なります。





送信データ保護機能(Version7.1)

USBメモリまたはネットワーク上のパソコンに保存されたNCデータを送信する場合、送信を実行すると同時にLT330本体の内部メモリに自動的に一時保存されます。データ送信開始後はUSBメモリが抜けてしまっても、ネットワークトラブルなどでLANが切断されてしまってもデータ送信は継続されますので、DNC運転時に加工を中断させることはありません。
※自動一時保存が可能なメモリ領域はおよそ100MB程度です(メモリの空き領域はタスクの状態によって変動します)。メモリ領域を超えるサイズのデータを選択した場合は送信不可エラーとなりますので、100MBを超えるような大容量のデータを送信したい場合はあらかじめLT330の内部フォルダ(DATA1~DATA9)に保存してからファイル選択を行ってください。




※一般的なDNC装置は、データ転送中にUSBメモリやLANケーブルが抜けてしまった場合は、通信エラーとなり加工が中断されてしまいます。


※LT330では、送信中のデータは一旦すべて自動的にLT330本体に一時保存されます。本体へのデータ保存後は、USBメモリが抜けてもLANが切断されてもデータ送信は継続されますので、DNC運転中に加工が中断されることはありません。


サブプログラム出力に対応

サブプログラムの出力に対応していますので、メインプログラムの中にサブプログラム名を入れておくことで、データ出力時に指定されたサブプログラムを呼び出して、転送することができます。(サブプログラムの階層呼び出しにも対応しています。)



使いやすい操作パネル

操作パネルは、バックライト付きLEDと15mmピッチの25キーを採用し、主要な機能を上部に配置した使いやすい設計になっています。保存したNCデータのファイル名が画面に一覧表示され、シンプルなボタン操作でファイルを選択し、NC工作機とのデータ入出力、またはファイルのコピー、消去を行うことができます。



データディスクにDiskOnModuleを採用

内部データディスクには、IDE互換フラッシュディスク「DiskOnModule」を使用しています。フラッシュディスクは電源を切ってもデータを保持する半導体ディスクで、振動、熱、電気的ノイズ等に高い耐久性を持っていますので、HDD等と比べ条件の悪い作業現場でも安全にDNC運転やNCデータの入出力が行えます。



USBフラッシュメモリを使ったNCデータ転送装置として

フロッピーやMOディスクと同様にUSBフラッシュメモリをご利用いただくことで、大容量データの入出力も容易に行うことができます。





LAN対応のDNCデータサーバとして

FTPサーバ機能やファイル共有機能を標準で装備しており、CAD/CAMシステムで作成された大容量のNCプログラムもLAN経由で高速転送できます。





RS232C通信パラメータ仕様


COMポートCOM1 / COM2
ボーレート 1200 / 2400 / 4800 / 9600 / 19200 / 38400
ストップビット1bit / 2bit
キャラクタ長7bits / 8bits
パリティNone / Even / Odd
文字コードISO / EIA / ASCII
NULLの挿入NULLを挿入しない / NULLを挿入する
送信時DC1待ち DC1を待つ / DC1を待たない
入力時DC2待ちDC2を待つ / DC2を待たない
オートリワインド オートリワインドしない / オートリワインドする
出力時CTSによる制御DC1/DC3による制御 / CTSによる制御
入力時RTSによる制御 DC1/DC3による制御 / RTSによる制御
入力ファイルマーク DC2/DC4 / %



LT330の主な仕様


データディスク 組込みフラッシュディスク 512MB(データ領域 約420MB)
インターフェイスRS232C(D-Sub 9pin)ポート×2
USB2.0ポート×1
LAN(RJ45)ポート×1 10BASE-T/100BASE-TX
操作パネルディスプレイ:バックライト付き液晶 20文字×4行
キー:ファンクションキー、英数字キー(25キー)
主な機能
  • データ入出力
  • ファイル管理(ファイルコピー、ファイル消去)
  • ファイル名表示、プログラム内容表示(※但し、プログラムの先頭から10Kバイトまで)
  • サブプログラム出力
  • オートリワインド
  • O番号ごとの分割保存
  • FTPサーバ / ファイル共有
  • DHCPクライアント
  • パラメータ設定(※操作パネル、およびWebブラウザによる設定)
  • ディレクトリ設定(※最大10個のディレクトリを設定可能)
  • NCデータコピーガード(Ver.7.1)
  • メール送信(Ver.7.1)
  • 送信データ保護(Ver.7.1)
  • サブディレクトリへの移動(Ver.7.1)
  • スケジュール運転機能(Ver.7.1.1.2)
プロトコル
  • プロトコルB(各社NC機に対応) FANUCカセットプロトコル準拠
  • マザトロール言語(CMT)対応
  • ※動作確認済み機種 T-1/2/3/32/plus M-1/2/32/plus
電源
  • DC5V 2.5A以下
  • 電源アダプタ 入力:AC100V~AC240V 出力:DC5V/3.0A
寸法D198mm×W158mm×H50mm(突起部を除く)
重量約1.21kg
使用条件
  • 温度5~35℃(保管時-10~50℃)
  • 湿度20~80%(結露無きこと)
  • 強い振動、ガス等が無いこと